
プロフィールムービーのコメント作りが結婚式準備で忙しくて中々進まない。いざ書こうとしても何をどう書いていいかわからない。そんなお悩みの新郎新婦さまのために「本当に使えるコメント例文集」と「コメントを考える時のポイント」を紹介します。結婚式ムービー制作のココロフィルムが監修した、プロお墨付きの実用的な内容となっています。ぜひ参考にしてみてください。
【 目次 】
まずはじめに、プロフィールムービーとは「新郎新婦が生まれてから、それぞれどんな人生を歩み、ふたりが出会い、結婚を迎えたのか」をゲストに知ってもらう、新郎新婦のプロフィールを紹介するムービーです。そして「結婚式で感動した演出ランキング(ゼクシィ調べ)」でも第2位にランクインするほど、結婚式の成功を左右する重要なムービーでもあります。
ですが結婚式の準備の中でも思いのほか時間がかかるのもプロフィールムービーの制作ですよね。重要なムービーだとわかってはいても、写真選びやBGMの選曲などやることが盛りだくさん。そしてプロフィールムービーの制作で一番時間がかかるのがコメント作りです。中には途中で妥協してコメントがただの状況解説になってしまう新郎新婦さまも多くいらっしゃいます。
でも妥協してしまう気持ちもよくわかります。
それは「ゼロから文章を考える」のが想像以上に難しくて、コメントが思いつかなくなるからです。初めてのプロフィールムービー制作でいきなりコメントを考え始めても、時間を奪われるばかりで良いコメントは中々思いつきません。何事にも言えることですが何かを成功させたい時は、まずその分野の「ルールとお手本を知ること」が大切だからです。
この記事ではそんなお悩みを抱えている新郎新婦さまのために「コメントを考える時のポイント(ルール)」や「本当に使えるプロフィールムービーのコメント例文(お手本)」をたくさんご紹介しています。コメント例文はそのまま使っても、アレンジして使ってもOK。コメント準備の時短や感動するプロフィールムービーにするために活用いただけると幸いです。
1. コメントを考える時のポイント

それではプロフィールムービーのコメントを考える時のポイントをご紹介します。
プロフィールムービーの各パートで、写真と合ったその時の情景やの想いが伝わるコメントは、ムービーを見ているゲストの気持ちを引き込みます。幼少期の両親や祖父母との写真には感謝を伝えるコメントを添えて感動的に演出したり、友人との写真にはくすっと笑えるようなエピソードをコメントにしてみたり、ムービー上映後もゲストの記憶に残るプロフィールムービーにしたいものです。
これから紹介するすべてのポイントに共通する点は、プロフィールムービーを見ているゲストの顔を想像しながらコメントを考えることです。「このコメントだと感謝は伝わるかな?」とか「この思い出を紹介したら盛り上がるかな?」など自問自答しながらコメント作りを進めていただきたいと思います。
それではコメントを考える時のポイントを見ていきましょう。
⌘ 良いコメントの条件とは!
コメント作りにおいて一番よくある失敗が、コメントが写真の状況解説になってしまうことです。そしてその場合、ただの写真のスライドショーを見ているような、つまらない印象のムービーになってしまいます。コメントは「新郎新婦の感情や感謝」、「写真の情景や思い出」がゲストに伝わるように考えることが大切です。
では、どうしてコメントが写真の状況解説になってしまうのでしょうか?
まず、写真の状況解説になってしまう一番の原因は、コメントと一緒に映す写真自体に問題がある場合が多いです。一目でどんなシーンかわからないような写真を使用してしまうと、どうしてもその写真の説明を入れなくてはなりません。良いコメントには良い写真が必要不可欠なんです。今回はプロフィールムービーのコメント作りに関する記事ですので写真選びの詳細は省きます。詳しくはココロフィルムの監修記事【プロおすすめ】プロフィールムービーの写真の選び方!をご確認ください。
次に失敗する原因としては、良いコメントの条件を知らないことが挙げられます。良いコメントには必ずその写真に関連する感謝・感情・感想などの「想い」か思い出の「具体的なエピソード」が入ります。
ここからは実際に写真を使用して、よくある写真の状況解説のような失敗コメントと、想いや具体的なエピソードの入ったコメントを比べてみます。

よくある失敗コメント
「子供の頃は母がたくさん遊んでくれました」
↓
想いを入れたコメント
「いつも優しいお母さんが大好きでした」

よくある失敗コメント
「小学4年生の運動会!一生懸命走った!」
↓
具体的なエピソードを入れたコメント
「結果は2位!悔し涙を流した小4の夏」
どうでしたか?きっと同じ写真なのにコメントひとつでその写真の見え方が変わってきたはずです。よくある失敗コメントが写真を見ただけで想像のつく状況解説だけなのに対して、想いや具体的なエピソードが入ったコメントは、「お母さんが好きだったんだな」とか、「負けず嫌いな子どもだったのかな?」など、写真にストーリ性が加わることで、ゲストがその写真に対してスムーズに感情移入できるようになります。
コメント作りの際は、写真を見ただけでイメージできる状況ではなく、おふたりの想いや具体的なエピソードを入れることを意識して考えてみてください。
⌘ 文字数
ゲストに伝えたいことや載せたいことがありすぎて、コメントの文字数が多くなってしまう気持ちはよくわかります。ですがコメントが長くなればなるほどコメントを読むのに時間がかかるので、写真を見ている時間もその当時の感傷に浸る時間も短くなってしまいます。そうなるとコメントを限られた時間で読むだけの忙しいムービーとなってしまい、せっかく考えたコメントや選んだ写真が台無しになってしまうため注意が必要です。
では、具体的にどのくらいの文字数が良いのでしょうか。
結論から申し上げるとプロフィールムービーのコメント文字数は15〜20文字程度に収めることが鉄則になります。この文字数がムービーを見るゲストが読みやすく、写真を確認する時間もあるプロフィールムービーに最適な文字数だからです。
例えば映画やドラマの字幕では、社会人の黙読の平均速度を根拠として台詞1秒に対して4文字(漢字含む)以内が基本とされています。プロフィールムービーの紹介シーン(1つお写真と1つのコメントを映す)は表示時間が7秒程度となりますので、例えばコメント文字数が16文字の場合は、コメントを読む時間で4秒かかり、写真を見ることができる時間が3秒程度となります。
どうしても長くなってしまう場合には、もっと文字数の少ない別の表現に置き換えたり、2枚の写真でシーンを分割してコメントを割り振ったりといった工夫を凝らしましょう。
⌘ 時系列
プロフィールムービーで重要なポイントは、写真が成長過程順に並んでいること。この成長過程がバラバラだと見ている方も混乱して分かりづらいので、まずはこの順番を守りましょう。
そして以下のグループをなるべく抜け漏れなく構成することも大切になってきます。
乳児期(1歳未満)
幼少期(小学校入学まで)
小学生
中学生
高校生
大学生、専門学生
社会人
もちろん大学や専門学校に通った経験がない場合は、そのグループは飛ばして問題ありませんが、そのような場合を除き、ある特定のグループが抜けた構成になっていると、ムービーを見るゲストが混乱してしまいますので注意が必要です。
例えば、幼稚園時代 → 小学校時代と紹介していけば、ゲストが次に予想するのは「中学校時代」です。ここで急に高校時代や大学時代に時系列が飛んでしまうと、「あれ!?中学校時代は?」と感じてしまいムービーへの集中力が途切れてしまいます。
ある特定のグループの写真が無いという場合には、サッカーボールの写真とコメントで「中学3年間はサッカーに明け暮れました」といったようにイメージ写真で代用したり、次の高校時代の1枚目で「楽しかった中学校を卒業し 高校生に!」といったように、コメントでうまくカバーしてあげると良いでしょう。
⌘ ネガティブワードはNG
プロフィールムービーは新郎新婦の人生を紹介するムービーですが、これまでの長い人生の中には、辛かった時期や大変な苦労、なかには悲しい別れもあったかもしれません。ですが、結婚式は一生に一度の素晴らしい門出の日ということは忘れないようにしましょう。ネガティブな思い出は心の中にしまっておいて、祝いの門出にふさわしいポジティブな思い出を中心にコメントを構成することをおすすめします。
また、辛かった時期(部活など)や大変な苦労(勉強など)や悲しい別れ(大切な人の死など)を紹介したい場合は、コメントを工夫することでポジティブな印象を与えることができます。例えば部活の練習が辛かったのであれば「厳しい練習も仲間がいたから乗り越えられた!」と部活メンバーの写真と紹介したり、勉強で苦労した時期があるのであれば「志望校に合格するためガリ勉モード!笑」と志望校に入学した時の写真を紹介したり、大好きな祖父が亡くなったのであれば「おじいちゃん 今日は天国で見守っててね」と祖父と一緒に写っている写真を紹介したりすることで、新郎新婦の頑張り屋な一面が伝わったり、感動的な温かい気持ちになれるプロフィールムービーに仕上がります。
⌘ 避けるべき言葉
結婚式や披露宴では避けるのがマナーとされている「忌み言葉」や「重ね言葉」はご存知でしょうか?「忌み言葉」や「重ね言葉」とは、特定の場(結婚式など)で使用することで別の悪い意味を連想させるため使用を避けた方が良いとされる言葉のことです。
最後のポイントは、忌み言葉(いみことば)や重ね言葉を避けるということです。プロフィールムービーはすべてのゲストが目にするもので、写真とコメントに注目が集まるため、何気なく使った言葉で気分を害されるゲストがいるかもしれません。忌み言葉や重ね言葉については必ず知っておくようにしましょう。
忌み言葉とは?
結婚シーンでの「忌み言葉」とは、別れや出戻り、不幸・不吉なことを連想させる、縁起の悪い言葉のことを指します。披露宴のスピーチやプロフィールムービーでは忌み言葉はなるべく使わないのがマナーとされているため注意が必要です。
忌み言葉の例
まず最低限避けるべき、忌み言葉を大きく2つに分けて例を挙げさせていただきます。
別れを 連想させる言葉 | 別れる、切る、切れる、離れる、去る、終わる、終える、破れる、割る、割れる、破る、捨てる、冷める、壊れる、壊す、消える、消す、飽きる、裂ける、枯れる、離婚、離縁、嫌う、嫌い、疎遠、疎んじる |
不幸や死を 連想させる言葉 | 終わる、終える、死ぬ、逝く、倒れる、倒産、消える、消す、滅ぶ、滅びる、忙しい、亡くす、無くす、散る、流れる、枯れる、痛い、痛み、病む、病気、衰える、枯れる、お憂い、悪い、忌み、仏、葬式 |